このアプリについて

このアプリでは、一般的な市販キットに入っている36種類のレメディのマテリアメディカについて、4冊の古典を横断して比較しながら読めるようになっています。その4冊とは、世界のホメオパシー先進国であるインドのホメオパシー大学で必須の書籍である、①Allenの"Keynotes"、②Nashの"Leaders"、③Boerickeの"Materia Medica"、④Tylerの"Drug Pictures"です。

ひと月に1レメディのペースで発売していく予定です。

プロのホメオパスから、ご家庭でのセルフケアまで、ホメオパシーに関わるすべての方がポケットに入れて持ち運べ困った時にすぐ使える!それがこのアプリ「必携マテリアメディカ」です。

はじめに

世の中には、魅力的なマテリアメディカが溢れています。しかし、それを全て読むことは不可能に近い。それならば近年出版されているマテリアメディカの原点となった古典を厳選して読めばいい。さらにそれらの実践に直結した選りすぐりの古典を、手軽に持ち運んで、いざというときすぐ調べられたらなおいい。さらにさらに、それらを精度高く翻訳された日本語で読むことができたら素晴らしい!

それがこのアプリをつくろうと思ったきっかけでした。

4人の巨匠たち

しかしそうは言っても、誰の書いた何を読めばいいのだろうか・・・。多くの方がそう悩んできたのではないでしょうか?

このアプリでは、4人の巨匠の著した4冊のマテリアメディカに厳選しました。インド国内のホメオパシー大学でのマテリアメディカの授業では必須であり、レメディの基礎知識を身に付ける上で、欠かすことのできない名著4冊です。

◯それぞれの本の特徴と使い方

1.Henry C. Allen著 "Keynotes and characteristics"

レメディ毎にこれだけは押さえておきたいポイントが見事に集約された一冊。特に太字や斜体の症状を頭に入れておくと、レメディ選択のスピードアップに大いに役に立つ。

2.William Boericke著 "Boericke's New Manual of Homeopathic Materia Medica"

これは日頃レメディを選択する上で、確認に使える本。症状が身体の部位毎に分かれており、表現もコンパクトなので、レメディの全身への作用を網羅的に把握できる。さらに「レメディの関係性」に関する記述も充実しているので、そこから学びを広げていくことができる。こちらも斜体の症状を頭に入れておくと、レメディ選択で役に立つだろう。

3.Eugene B. Nash著 "Leaders in Homoeopathic Therapeutics"

それぞれのレメディについてザックリとしたイメージをつかむのに大変役に立つ本。またマテリアメディカの知識に留まらず、ホメオパシーの理論や学び方についても所々で言及しているので参考になる。

4.Margaret L. Tyler著 "Homoeopathic Drug Pictures"

Kentのレメディ像という考えをさらに発展させたことで有名だが、時に鋭く大胆な語り口は読んでいてとてもおもしろい。ホメオパシー以外の豆知識や臨床での実例もふんだんに含まれている。特にDroseraはこの本を読まずして語ることはできないだろう。また他の著作からの引用も多岐にわたるので、これを読むだけで一度に数冊の本を読んだような知識が得られる。

ホメオパスの皆さんへ

1つのレメディについて4冊の本を通して読むことで、共通して書かれていることもあれば、異なる情報が見つかることもあるでしょう。特にポテンシーに関しては多様な意見が見られます。それに対する説明として、Tylerの言葉をお借りしましょう。「私たちがここで、何人もの天才処方家の言葉を調べ引用するのは、処方家によってレメディの本質の理解の程度や、そのレメディの臨床経験が異なり、ある人はある特定のレメディについて教えることに長けているからある。したがって、1つのレメディについて複数の書籍を読み学ぶことで、そのレメディについて最も精通した人の教えから深い理解を得ることができる。もしあなたが知的に豊かになり刺激を受けたいと望むなら、十分に必要な数の博識者から学びなさい。」(Belladonna)

この4冊を精読し、ひとつひとつのレメディを心で学べば、揺るぎないマテリアメディカの基礎を身に付けることができるでしょう。マテリアメディカの勉強というのは、暗記することではなく、理解することです。特に初めの頃は、医学用語やホメオパシー特有の表現などが多く、日本語であっても理解が難しく感じられるかもしれません。しかしその最初の段階さえ乗り越えれば、知識は足し算式ではなく掛け算式に増えていくはずです。「学ぶことも実践することも難しいホメオパシー」ではなく、「学べば学ぶほど実践することの喜びを感じられるホメオパシー」へ。命尽きるまでホメオパシーの原典である『オルガノン』の改訂を続けたハーネマンの教え子の一人として、学び続けていきたい。そんな思いを胸に、日本でホメオパシーを学ぶ同志たちの一助となることを祈って、この翻訳チームを結成しました。アプリ「必携マテリアメディカ」を通して、皆さんと一緒にホメオパシーという偉大な医学を学んでいくことができれば、これ以上の喜びはありません。

セルフケアでレメディをご使用の皆さんへ

「熱が出た」、「咳が出た」、「怪我をした」・・・そんな時、お家にある数種類のレメディの中からどれを選ぶか、ホメオパスであっても頭を悩ますことは日常茶飯事です。このアプリは、ホメオパスだけでなく、セルフケアでのレメディ選びに困った時にも非常にオススメのアプリです。

◯セルフケアでの使い方

症状によってある程度候補のレメディを絞ったら、それぞれのレメディのマテリアメディカに目を通してみましょう。もしその症状がとても特徴的なものであれば、Allenの"Keynotes"の中にあるか探します。それからモダリティ(悪化・好転要因)が合っているかをチェックします。そこに見つからなければ、Boerickeの"Materia Medica"の該当箇所を探します(発熱であれば発熱の項目、咳であれば呼吸器の項目、頭痛であれば頭部の項目など)。それらのマテリアメディカの中に、もしピッタリの症状が見つかれば、より自信を持ってレメディを摂り始めることができるでしょう。というのは、これらのマテリアメディカに記載されている症状は、過去約100〜200年にわたって、何度も何度も実際にその症状で困っている人を癒してきた信頼の置ける症状だからです。時間に余裕のある時には、Nashの"Leaders"にも目を通してみると良いでしょう。レメディの概要がコンパクトにまとめられているので、その全体像の理解を助けてくれることでしょう。さらに学びを深めたい方には、Tylerの"Drug Pictures"の一読もお薦めします。

レメディごとのマテリアメディカ発売のスケジュール

一般的によく使われている市販キットに主に入っている36種類のレメディのマテリアメディカを、ひと月に1レメディのペースで発売していく予定です。プッシュ通知による発売時の『お知らせ機能』もついてます。

レメディの種類(36種類)

以下の順番で発売していく予定です。

翻訳チームメンバー